人間関係と自分の時間で選んだ転職。同僚と資格取得に挑み、看護観を高め合える職場

地域包括ケア病棟 看護師 Yさん
2018年に看護師としてのキャリアをスタートし、兵庫県内の急性期病院の整形外科病棟で6年、大阪府内の急性期病院の内科系病棟で約1年の経験を積む。2024年5月えびえ記念病院へ入職し、地域包括ケア病棟に配属。心電図検定・急性期ケア専門士の資格を取得するなど、同僚とともに学びを深めながら看護の幅を広げている。
▼目次
1.転職の軸は、人間関係と自分の時間
2.退院支援と多職種連携の看護
3.同僚と挑む資格取得
4.残業ほぼゼロ。働きやすいチーム協働
5.就職を検討中の方へ
整形外科で6年。「内科をもっと学びたい」という転職の転機
看護師として最初に選んだのは兵庫県内の急性期病院でした。整形外科の病棟に配属され、「まずは急性期でしっかり力をつけたい」という思いで、同じ病棟で6年間働きました。
その後、コロナ禍になりました。整形外科の病棟にも内科疾患の患者さんが入ってこられるようになって、気付けば急性期の混合病棟のような状態になっていました。目の前の患者さんに向き合ううちに、「もっと内科的な勉強が必要だ」と感じるようになりました。それが最初の転職を考えるきっかけでした。
2つ目に選んだのは、大阪府内の急性期病院でした。「救急を断らない」という方針で、2.5次救急を掲げている病院でした。「学びたい」という気持ちで飛び込んだのですが、患者さんの人数も一気に増えて、とにかく忙しかった。残業時間も多く、自分の時間がなかなか取れなくなってしまいました。勉強したくて選んだ環境だったのですが、なかなか勉強に充てる時間を取ることができず、「もう少し落ち着いた環境で、腰を据えて働きたい」と考えるようになりました。
転職で大切にした軸は「人間関係」と「自分の時間」
3つ目の職場としてえびえ記念病院を選んだきっかけには、友人の存在がありました。転職を考えていたところ、看護学校時代からの友人から「えびえ記念病院に、一緒に行かない?」と声をかけられました。「こういう病院だよ」と説明を受けたというよりは、一緒に行こうと誘ってもらった感じです。働き始めたのは私のほうが先だったのですが、えびえ記念への入職は、その友人のほうが先に決まっていました。
転職するにあたって、自分の中で大事にしていた軸ははっきりありました。一つは、人間関係の良さです。新卒で入職した最初の病院がとても人間関係が良くて働きやすかったんです。2つ目の病院では、とても忙しい環境ということもあって、やや個人プレーになりがちなところがありました。その経験から「やっぱり人間関係は大事だな」と、自分の中で強く思うようになっていました。
もう一つは、残業時間や「自分の時間をきちんと取れるかどうか」ということでした。前の病院では残業が多く、プライベートな時間を削っていた反動もありました。えびえ記念病院に実際に入職してみて、残業のことも人間関係のことも、友人から聞いていたとおりだなと感じています。

地域包括ケア病棟で広がる、退院支援と多職種連携の看護
えびえ記念病院では、地域包括ケア病棟に配属されました。それまで経験していた急性期病棟とは、看護の中身がずいぶん違いました。
いちばん大きく変わったのは、“退院後”に目を向けるようになったことです。今までは急性期の病院でしたから、退院支援のことをあまり深く考える機会はありませんでした。整形外科で勤務していた時には、リハビリに積極的に関わることはあったのですが、地域包括ケア病棟に来てからは、患者さんの退院までの流れや、生活状況そのものを、より深く知るようになったと感じています。
多職種スタッフとの関わりも、以前よりぐっと増えました。カンファレンスの場でもそうなのですが、自分たち看護師が聞き取っている情報と、リハビリスタッフが持っている情報とでは、視点が少し違うことに気付きました。リハビリの方は、患者さんと雑談を交えながら、生活に関する情報を丁寧に引き出しておられたりする。「そういう視点があるんだ」と、改めて他職種の視点を勉強させてもらっています。お一人おひとりにまとまった時間をかけて継続的に関わるからこそ見えてくることを共有してもらえると、こちらにも新しい気づきがあります。2年ほど働くなかで、多職種スタッフと積極的に関われるようになってきたなと思います。

病棟がフロアをまたぐ大変さも、チームで乗り越える
これまで働いてきた病院は建物も比較的大きな病院で、一つの病棟がワンフロアで完結していました。ところが、えびえ記念病院は駅近で立地が良い分、建物が縦に伸びていて、私のいる地域包括ケア病棟は2階・3階・4階の3フロアにまたがっています。そうなると、患者さんをどこに配置するかというベッドコントロールを、より意識しなければいけません。とくに夜間、患者さんが急変したときには、リーダーとして状態を見ながら、部屋の配置や移動まで考えて対応する必要があります。
実は入職して間もない頃、夜間に急変された患者さんがいらっしゃいました。夜間2人体制での勤務も初めてで、そのときは「夜間に部屋を移動する」という発想が自分の中になくて。でも患者さんの状態を考えると、そこまで見越して動かなければいけなかったんだと、後から気付かされました。ベッドコントロールなど今までは上司に頼っていた部分を、自分でも考えて対応する必要がある。その経験があったからこそ、「先を見越して、考えて動けるようにしよう」と心がけるようになりました。
フロアが分かれていることで、働く上で大変さがあるのは事実ですが、そこは一人で抱え込むのではなく、みんなで声をかけ合い、協力しながら乗り越えています。そうした環境だからこそ、チームで動くのが当たり前になっている病棟だと感じます。
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同僚と挑む資格取得。心電図検定、次は呼吸器領域へ
えびえ記念病院に来てから、自分の時間を確保できるようになったことで、看護師としての自己研鑽にも取り組むようになりました。まず取得したのが「心電図検定」です。
前の職場で循環器内科で働いていた仲のいい人が受けていて、以前から気になっていた資格でした。ただ、当時は残業も多くて、なかなか行動に移せずにいました。
背中を押してくれたのは、ここで一緒に働こうと誘ってくれた友人でした。「何か、一緒に勉強しない?」と2人で話していて、心電図モニターが付いている患者さんについて、一般的な知識はあっても、まだ理解が乏しいよね、と。それで心電図検定を一緒に受験することにしました。一人だと勇気のいる決断でも、友人と一緒だからこそ、勢いも手伝って踏み出せたところがあります。
また、心電図検定を一緒に受けた友人ともう一人を加えた3人で、「急性期ケア専門士」の資格も受験して合格しました。学んだことは日々の看護にも生きています。地域包括ケア病棟にも、心不全など循環器の患者さんが入院してこられます。定期的な心電図検査や、胸痛を訴えられたときの検査もあるのですが、以前より意識して波形を見るようになりました。「この値は先生に確認したほうがいいのでは?」と、採血データも含めて気づいたことを医師に伝えられるようになってきたと感じています。
次に狙っているのは、呼吸器の分野です。心電図検定が終わったあと、友人たちと「次は何の資格を勉強しようか?」という話に自然となっていました。呼吸器も以前の病院で患者さんを受け持っていて、ずっと気になっていた領域でした。呼吸器領域で専門資格がいくつかあるので、次はそこに挑戦したいと思っています。実際、当院には循環器も呼吸器も、幅広い疾患の患者さんがいらっしゃるので、学んだことをそのまま看護に生かせる環境です。友人や同僚と一緒に挑戦できる関係性があるのは、本当にありがたいことだなと感じています。

中途入職の看護師が多い職場、柔軟でフラットな風土
えびえ記念病院で働くスタッフには中途入職の方が多く、それぞれがいろいろな病院を経験してきます。
病院によって、特色は本当にさまざまです。これまで自分たちが「当たり前」だと思ってやってきたことが、別の病院では違ったりする。普通なら、異なる意見がぶつかってしまうところですが、えびえ記念病院の皆さんは人間性が良くて、「前はこうしていた」という話も、決して押し付けてこない。「今までのところではこうしていたけど、こういうところが良かったよ」と、あくまで提案として共有してくださる。そういう柔軟性があるなと感じます。
受け入れる側の主任や師長も、中途で入職している方が多いため、「自分も中途だったから」という空気感があります。いろいろな場所で活躍してきた人たちと働くなかで、今までの常識をいい意味で覆してくれるような新しい視点にたくさん出会えるので、とても勉強になっています。
残業ほぼゼロ。働きやすさを支えるチームの協働
前職ではプライベートの時間が取りづらかったのですが、えびえ記念病院では残業がほぼゼロです。あっても1時間はかからないくらいで帰れています。
急変や、救急外来からの緊急入院があった日でも、みんなで「早く終わらせよう」と協働し合うので、誰か一人に負担が偏ることがありません。急変時にはスタッフが自然に集まって対応して、本当に30分以内には落ち着くくらいのスピード感です。「誰か一人が残業することのないように」という意識が、病棟全体に浸透しているんだと思います。残るとすれば、受け持ちの患者さんへの対応や、委員会などの個人的な業務くらいで、日々の業務については、みんながしっかり協力し合っています。
周りのスタッフは、同世代が多いです。子育て中の方は少ないですが、小さいお子さんがいる方も、夜勤を含めて柔軟に働いておられます。それぞれの事情に合わせて、みんなで協力し合える環境だと感じます。

就職を検討している方へ
先ほどもお伝えした通り、フロアをまたぐ分、最初は動き方に慣れる時間が必要かなと思います。それでも、人間関係が良くて働きやすい職場だからこそ、続けられています。
中途入職のスタッフが多く、いろいろな経験を持ち寄れるからこそ、柔軟で学びの多い環境があります。私自身、同僚と励まし合いながら資格取得に挑戦できたように、えびえ記念病院には看護観を高め合える仲間が集まっています。少しでも気になる方は、気軽に病院見学に来てみてください!
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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