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「急性期で、変化に向き合う看護がおもしろい」フィリピンから来日した看護師が、資格取得と子育てを両立してきた16年

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の急性期病棟で働く病棟看護師

急性期病棟 看護師 Zさん

フィリピンで5年間の看護師経験を積んだのち、日本で看護師として働くために来日。2010年10月にえびえ記念病院(旧松本病院)へ入職。手術室での勤務からキャリアをスタートし、准看護師・正看護師の国家資格を取得。HCU・一般病棟・地域包括ケア病棟など幅広い部署を経験。2度の出産・育児を経て、現在は急性期病棟でリーダーを務めながら、家庭と仕事を両立しながら働いている。

▼目次
1.フィリピンから日本へ
2.高齢化が変える急性期病棟の今
3.2度の出産・育児を支えてくれた病院
4.時差出勤、曜日固定の夜勤。理解と協力
5.就職を検討している方へ

フィリピンから日本へ。外国人看護師としての第一歩

私はもともと、フィリピンで看護師の免許を取り、5年間看護師として働いていました。そして日本で看護師として働くために2010年に来日しました。

初めは、日本語の勉強からのスタートでした。来日して約6か月間、日本語学校に通って、それからえびえ記念病院に入職しました。最初はうまくコミュニケーションが取れなかったため、まずは手術室で器械出しの仕事から始めることになりました。

働きながら、まずは准看護師の資格を取得し、正看護師の国家試験に合格できたのが2016年です。無資格の研修生のような立場から、准看護師、そして正看護師へと一段ずつ資格を取りながら、この病院とともにキャリアを歩んできました。

手術室・HCU・地域包括ケアまで経験して、急性期に惹かれた理由

えびえ記念病院を選んだのは、今の主人が大阪にいたからです。大阪から近く、駅近で便利な立地だったことが決め手でした。正直なところ、入職する前は、どんな病院なのかあまり分からないままでした。

入職してからは、いろいろな部署を経験してきました。最初は手術室で5年間ほど。正看護師の資格を取ってからは病棟に移り、まずはHCU(ハイケアユニット)へ。その後、一般病棟や地域包括ケア病棟なども経験して、回復期リハビリテーション病棟以外はひととおり経験させてもらいました。

さまざまな部署を経験してきて、私自身がいちばん「楽しい」と感じたのが急性期病棟でした。地域包括ケア病棟には、退院支援を通して患者さんの生活を支えるという大切な役割があります。そのうえで、私自身は、患者さんの状態をアセスメントして、変化を見ながら対応していく急性期の看護に、いちばんのやりがいと面白さを感じました。病棟によって看護の中身は違いますが、私にとっては、日々変化と向き合う急性期が性に合っていたのだと思います。

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の急性期病棟

心不全、脳梗塞、認知症。高齢化が変える急性期病棟のいま

今は3病棟という急性期一般病棟で働いています。患者さんは、心不全や高血圧の方、脳梗塞の後遺症がある方などさまざまです。中でも、年配の方が多く、認知症もしくは軽度な認知障害をお持ちの方が少なくありません。

リハビリを目的とした手術後の患者さんも来られます。たとえば、大腿骨を骨折して手術を受けられた方などです。地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟に移る前に、まず急性期病棟で過ごしていただいて、状態が安定したら次の病棟へという流れが多いです。

患者さんの退院先も、以前とは少しずつ変わってきたと感じます。ご自宅で暮らしていた方が病気で筋力が落ちて、そのままではお家に戻れなくなるケースが増えました。ご家族も、老老介護になっているご家庭が多くなり、最近ではご自宅から施設へという方向の方が多くなっています。まだ継続的な治療が必要な方は療養病棟へ移られますし、自宅へそのまま退院される方は少なくなってきたと感じています。

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の急性期病棟で働く病棟看護師

2度の出産・育児を支えてくれた病院

私は、この病院で働きながら子どもを2人授かりました。それぞれ産休・育休をいただいて、また職場に戻ってきました。

実は上の子のときは、妊娠中に体調を崩してしまい、予定より早くお休みに入らせてもらうことになりました。病院に相談したところ、快く、たくさんのお休みをいただいて。妊娠中の不安が大きかった時期に、思い切って休ませてもらえたことは本当に助かりました。

私は、この病院で初めての外国人看護師だったこともあって、病院がすごく大事にしてくれたと感じています。最初の妊娠のときには、毎日のように連絡をくれて、「大丈夫ですか?」と気にかけてくれました。仕事のことだけでなく、引っ越しのときも、すごくサポートしてくれて。そうやってプライベートな部分まで面倒を見てもらえたことは、今思い出しても、本当にありがたかったなと感じています。

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大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の急性期病棟で働く病棟看護師

時差出勤、曜日固定の夜勤。「理解と協力」があるから両立できる

今も、家庭と両立できるように勤務時間を調整してもらっています。日本には主人と私と2人だけで来ていて、子どもの送り迎えも2人でやるしかありません。普通の勤務時間だと難しいので、私は始業を15分遅らせてもらっています。通常は8時45分始まりのところ、私は9時から。朝の送りは私が担当して、お迎えは主人が行く、というふうに分担しています。

私は常勤なので、夜勤にも入らなければなりません。ただ、主人がいないと子どもを預かれる人がいないので、主人が休みの土曜日に合わせて、金曜日だけ夜勤に入るようにしています。夜勤の曜日を固定してもらえたことも、とても助かりました。病棟のみんなが理解してくれるおかげで、無理なく働くことができています。

私は家族との時間を大切にしたいので、残業しないようにいつも全力で働いています。もちろん、夕方ぎりぎりの時間に入院があったり、患者さんの状態が急に悪くなったりしたときは、仕方がありません。私はリーダー業務も務めているので、遅い時間に上がってきたお薬の処理や、内服・点滴の準備など、人に任せられない仕事もあります。そういうときは残業になりますが、基本的には勤務時間の中で終わらせて、あとは家族や子どもと過ごす時間を大事にしています。

これから深めたい、認知症看護

これから学んでいきたいのは、認知症のケアです。日本はご高齢の方が多く、この地域にも認知症の患者さんがとても増えてきています。フィリピンでは、日本ほど寿命が長くないこともあって、認知症のケアを学ぶ機会があまりありませんでした。だからこそ、もっと知識をつけて、安全な看護に向けてどう対応すればいいのかを、しっかり学びたいと思っています。

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の急性期病棟で働く病棟看護師

就職を検討している方へ

子育てと仕事を両立しながら働くことに、えびえ記念病院のスタッフたちは、本当に理解と協力があります。勤務時間の調整やシフト希望など融通を利いてもらえるので、とても働きやすい職場だと感じています。

急性期病棟での看護は、急変対応やアセスメントなど、日々チャレンジがあります。急性期でしっかり力をつけたい、認知症ケアなど専門性を高めたいという方にもおすすめできる環境です。少しでも気になる方は、ぜひ一度、えびえ記念病院に見学に来てみてください。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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