【看護部長インタビュー】「優しさと温もりを感じて頂ける看護」をみんなで考える
看護部の理念
- みんなで理念を表現
「優しさと温もりを感じて頂ける看護」を大事にしたいと思っております。
ただ「優しさと温もり」と口で言っても、具体的に行動に移すのは非常に難しいと思います。そこで看護部では昨年、“患者さんに迷惑かけた事例”を病棟ごとに出し合って毎月共有を行いました。事例検討を進めていくと、その多くが「気遣い・心遣い」につながる内容でした。これは接遇にも関係することだと思い、次はみんなで接遇に関する本を一冊読んで、主任以上がプレゼンすることにしました。理念を言葉だけで終わらせず、現場スタッフ達の声かけや行動にしっかりと表れるように、今でも事例検討は継続しています。
患者さんの言動や表情の小さな変化を気にかけるところから始まり、心遣いができる看護師の育成をこれからも続けていきます。そうして初めて、えびえ記念病院の「優しさと温もりを感じて頂ける看護」へと繋がっていくと考えております。
当院の人材育成
- 個々のキャリアアップを応援
当院はケアミックス型の病院であり、救急・急性期から回復期・在宅まで幅広く経験することができ、多くの症例・事例を学ぶことができます。
当院で活躍してくれている看護師は、COVID-19病棟では感染管理を学ぶスタッフ、急性期一般病棟では急性期看護・術前後の看護を学ぶスタッフ、認知症認定看護師の資格取得を目指すスタッフ、地域の病院として看取り・終末期の経験を積んでいるスタッフ、回復期では退院後の生活を見据えた退院支援・退院調整を経験し学んでいるスタッフなど、さまざまです。それぞれのキャリアビジョンに沿った経験の獲得・キャリアアップに向けた学習に繋げていってもらえたらと考えています。
救急外来・手術部・急性期一般病棟・地域包括ケア病棟・回復期リハビリテーション病棟、どの分野を自分が極めたいのか、面談・相談に応じて配属を検討していきます。幅広い選択肢の中で、自分の求めている看護を、探求してもらいたいと考えております。
- 新人教育・中途入職フォロー体制
新卒者の教育については、4月初めに7~10日間の集合研修を行い、その後は5日間のローテーション研修を行います。スタッフには複数の部署を経験してもらうことで、看護師としての視野を広げてもらい、個々の適性を踏まえた配属を本人との面談後に決定しております。
配属後は指導者・チューターが付いて、主にOJTでの指導・フォローを行います。新卒者は月に1回の集合研修と、年1回の症例検討会、3月には1年間の振り返り会をして、自信を持って2年目を迎えてもらいます。
中途入職の方には、これまでの経験等に応じて個別で指導・フォローを配属部署で行っていきます。その他にもeラーニングを組み込んだクリニカルラダー教育、定期的な目標面談、院外研修参加のバックアップなど、幅広い教育支援体制を整えています。
職員へメッセージ
- 変化に柔軟に対応していきましょう
今一番変化していることは、Withコロナ時代に直面していることです。コロナ禍により人々の生活は変わり、医療・看護も変わりました。私たち看護師は患者さんを守りながら、自分達も守っていく看護が求められており、働くスタッフ達には今まで以上のストレスがかかっています。
本来であれば、高齢化が進む中、地域の中核病院である私たちに求められていることは『つなぐ医療』。地域包括ケアシステムの中で、医療と介護が一つになっていくことだと思います。一人の患者さんの入院・退院・在宅・外来とさまざまな役割を、多職種が連携しながら作り上げていくことが求められています。
しかし今は、『まずは院内感染をおこさないシステム作り』が優先される中、私たちが医療者として地域のためにできることは何なのかを考えながら、一つ一つ乗り越え、積み上げていきたいと思っております。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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