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【看護部長インタビュー】 “顔の見える看護部”で、支え合いながら長く働ける

<看護部長の紹介>
一般企業での社会人経験を経て看護師となり、その後は複数の医療機関で、スタッフとして、また師長や医療安全管理者として看護に携わってきた。2024年6月にえびえ記念病院へ入職し、2025年4月より看護部長に就任。看護師・看護補助者あわせて約150名の看護部を率い、顔の見える組織づくりに取り組んでいる。

▼目次
1.社会人経験を経て歩んだ看護の道
2.えびえ記念病院 看護部の役割
3.部署の壁を越え、支え合える看護部へ
4.多様な世代とライフスタイルで、長く働ける環境
5.就職を検討中の方へ

社会人経験を経て歩んだ看護の道

私は一般の大学を出て社会人を経験してから、看護師を志しました。看護学校に入ったのは25歳のときです。その後は複数の医療機関で、スタッフとして、また師長や医療安全管理者として、看護に携わってきました。

最近は、社会人を経験してから看護の道に進む方が、以前よりずっと増えています。医療の外で、患者さんやご家族と同じ立場を経験してきた方が多いからこそ、看護師としての視点だけに偏らず、中立的に患者さんへ寄り添えると思っています。どちらの立場の思いも想像しながら関われることは、社会人経験ならではの強みだと感じています。

えびえ記念病院 外観

「もしもから元気まで、地域に寄り添う病院」看護部の役割

当院は「もしもから元気まで、地域に寄り添う病院」を理念に掲げ、地域医療を支えるケアミックス病院としての役割を担っています。

看護部は、一般病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、総合外来、手術室で構成されており、入院から退院まで切れ目のない看護を目指しています。一人ひとりの看護師が、通院・入院されている患者さんに寄り添い、安心していただけるように努めています。その人らしい生活と、医療や看護が途切れることなく続いていくよう、部署間の連携はもちろん、多職種との連携も大切にしています。

地域の皆さまに当院を知っていただき、「えびえ記念病院が近くにあってよかった」と感じていただけるように、これからも努めてまいります。

優しさと温もりを感じる看護

看護部が大切にしているのは、“優しさと温もり”を感じていただける看護です。優しさとは、患者さんやご家族の心に寄り添う思いやりの気持ち。温もりとは、それがじんわりと胸に広がるような安心感や心地よさのことだと考えています。

困っているときはもちろん、先を見越して手を差し伸べられる気遣いや心遣いのできる看護師・看護補助者であってほしい。何気ない日常のあいさつや笑顔、「ありがとう」のやり取りを通して、ぬくもりの感じられる環境や空間をつくっていきたいと思っています。

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院 外来の様子

顔の見える組織づくりを目指して

これから目指したいのは、“顔の見える看護部”です。看護部は約150名。決して大所帯ではないので、本来はお互いの顔が見える規模です。顔や名前を互いに把握し、コミュニケーションがスムーズになると、心理的安全性が高まり、チームワークや部署間の連携、組織力にもつながっていくと考えています。

看護部長に就任してまず取り組んだのが、スタッフ一人ひとりと面談をすることでした。一人5分から10分ほど、全員と話しました。面談前までは廊下ですれ違っても少し頭を下げるだけだったスタッフが、笑顔であいさつをしてくれたり、自分から話しかけてくれたりするようになって、距離がぐっと縮まったのを感じます。

次は、スタッフ同士の顔が見える組織にしていきたいと思っています。

部署の壁を越え、支え合える看護部へ

「もしもから元気まで、地域に寄り添う病院」として、看護部というひとつのチーム全体で看護を支える体制を整えていきたいと考えています。

適正な人員配置をしていても、急なお休みが重なることはあります。そのときに「少ない人員で対応せざるを得ない」ではなく、看護部内で連携して補い合える体制をつくりたい。ケアミックス病院として切れ目のない看護を提供するには、お互いの病棟がどんなことをしているのかを知っていることが大事だと思います。

今はサポートし合える体制を少しずつ整えているところで、これを“当たり前”にしていきたい。そうすれば、「あの病棟のこの取り組み、いいね、うちでもやってみよう」と、看護の質も自然と高まっていくはずです。今はその土台を、一つひとつ動かしている段階です。

大阪府大阪市福島区・野田にある医療法人社団美咲会えびえ記念病院の地域包括ケア病棟

これまでの経験を活かし、声を上げられる職場

当院のスタッフは、中途採用者がほとんどです。さまざまな環境で看護師としての経験を積んできた人たちが集まっているので、その経験が活きないともったいない、といつも思っています。

だからこそ大切にしたいのが、「前の職場ではこうだった。では、うちではどうする?」と、みんなで考えることです。その「どうする?」の真ん中には、いつも患者さんがいてほしい。患者さんのために何が最善かを、それぞれの経験を持ち寄って意見を出し合い、より質の高い看護につなげていく。中途で入職した先輩が多いぶん、新しく入った方の意見も受け止めやすい風土があります。遠慮せずに声を上げてもらえる看護部でありたいと思います。

多様な世代とライフスタイルで、長く働ける環境

当院では、20代から70代まで、本当に幅広い世代が働いています。人生経験もさまざまですから、お互いの立場を思いやり、支え合える関係を何より大切にしたい。そのためにも、コミュニケーションを丁寧に重ねていきたいと考えています。

働き方の面でも、一人ひとりの事情に合わせられるよう工夫しています。育児休暇・介護休暇はもちろん、時差出勤を取り入れたり、夜勤の回数も希望を聞きながら調整しています。非常勤の方には勤務パターンを10種類用意しており、その人のライフスタイルに合った勤務パターンを選んでもらっています。勤務時間が短い方にはケアを中心に担っていただきつつ、技術面で不安が出ないよう受け持ちも段階的にお願いするなど、業務内容もあわせてコーディネートしています。

意見を言い合えて、感謝し合えて、居心地がよく、やりがいを感じられる。そんな職場こそ、長く働き続けられる職場だと思っています。

えびえ記念病院 外来・受付

大切にしている言葉「桜梅桃李(おうばいとうり)」

私が昔から大切にしている言葉に、「桜梅桃李」があります。桜・梅・桃・李(すもも)が、それぞれ最適な時期に、それぞれの花を咲かせるように、人も他人と比べることなく、自分らしい個性や使命を最大限に活かして輝いていけばいい。そんな意味です。

教育の場でも、つい同期や経験年数で比べてしまいがちですが、ゆっくりでも着実に成長し、患者さんやご家族から厚い信頼を得ていくスタッフをたくさん見てきました。だからスタッフには、他人ではなく「以前と比べてどうか」を見てほしいと伝えています。それぞれのタイミングで花を咲かせてくれると信じて、一人ひとりを見ていくことを大事にしています。

就職を検討中の方へ

私たちが求めているのは、患者さん一人ひとりの気持ちや不安に寄り添い、常に相手の立場に立って物事を考えられる方です。これまで培ってきた知識や技術を統合して、安全で質の高いケアを提供できる力、そしてチーム医療の中で多職種と円滑にコミュニケーションを取り、良好な関係を築ける力を大切にしています。

これまでの経験を、当院で活かしてみませんか。ブランクがある方や、新しい領域に挑戦したい方も大歓迎です。お互いの意見を尊重し合い、より良い看護を一緒に追求できる方を、心よりお待ちしています。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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