えびえ記念病院のリハビリで感じる、やりがいと成長
京都医健専門学校を卒業後、2018年4月に新卒で現在の医療法人社団 美咲会 えびえ記念病院へ入職。急性期・回復期・外来でのリハビリ業務以外に、新人教育担当・接遇委員としても活動。
▼目次
理学療法士としての歩み
病院で働くやりがいと役割
リハビリテーション科の新人教育
当院で働く魅力
私のモットー・好きな言葉
理学療法士としての歩み
- 理学療法士を目指した理由
体を動かすことやサッカー・陸上等のスポーツ観戦が昔から大好きでした。「将来はスポーツ業界で働けたら良いな」と漠然と考える中で、スポーツトレーナーの仕事に興味がありました。
高校で進路を決めるときに家族に相談したところ、介護の仕事をしていた母から“理学療法士”という職業を教えてもらったことがきっかけです。それまでは全然知らなかったのですが、トレーナー以外にも病院や介護施設で働くことができる国家資格ということで、目指そうと考えました。
- 病院で働く理学療法士に憧れ
専門学校で学び始めてすぐに、「プロスポーツ選手のトレーナーは、一握りの人しかなれない」と高い壁にぶつかりました。理学療法士の勉強以外にも解剖学や生理学・医学・栄養学などの幅広い知識、それらを実践できる指導力が求められると知り、「私には無理だ」と考えてしまいました。
「理学療法士として、将来どんな仕事をしたいか?」と悩んでいた頃、専門学校3年時に病院での実習を経験しました。そこでは急性期から退院されるまで一人の患者さんと関わることができ、リハビリの経過を日々見ることができました。治療に直接関われて、患者さんが良くなって退院していく過程を一通り経験できたことにとてもやりがいを感じ、「病院で活躍したい」と新たな目標が定まりました。
- 現在の役割
当院のリハビリテーション課では、急性期から回復期まで1人の患者さんを継続して担当しています。中には、退院後もう少しリハビリが必要な患者さんには通院いただいてリハビリを行っている患者さんもおられます。患者さんの多くが高齢者で、大腿骨や膝・股関節の骨折等で入院されている方が多く、ほかには脳神経外科で看ている患者さんのリハビリにあたっています。
病院で働くやりがいと役割
- 支えてくれた患者さんの言葉
退院されてからも私にお手紙をくださる80代の患者さんがおられます。大腿骨の骨折で手術・入院された患者さんで、入院当初は「また歩けるようになるかな」ととても不安がられていました。2ヶ月半ほど一緒にリハビリを頑張り、杖を使って歩けるまでに回復されて退院することができました。いただいたお手紙には「内田先生に出会えて良かった。本当に感謝しています。5年後10年後に成長された姿が楽しみです」と書いてくださっていました。
理学療法士として病院で働くようになってから、「元のADL(日常生活動作)にできるだけ戻さなければ」というプレッシャーを日々感じていました。「どうすればもっと良くなるだろう」と悩み、色々と調べて試してみたり。たくさん不安や悩みを抱えながら働いてきましたが、お手紙に書いてあった言葉を見て、「悩んで考え込むことも、すべてよい経験だ」と思えました。そのお手紙は、今でも大切にしています。
- 私のリハビリの時間で、気持ちを元気に
「リハビリは楽しい」と思ってもらいたい。ただ身体を動かすだけでなく、気持ちが元気になれるような関係作りを日々心がけています。
患者さんは怪我や病気で精神的に落ち込んでいる方が多く、さらにはコロナ禍で面会もできず、不安や寂しい思いを抱えて過ごされています。そのような入院生活において、私はリハビリの時間が『患者さんに寄り添ってお話を聞いてあげる時間』にできればと考えています。なかなか人に相談できず、ストレスを溜めていた患者さんの中には涙される方もおられます。
リハビリの時間は二人きりでゆっくりお話を聞くことができます。セラピストだからできる役割だと考え、意識して取り組んでいます。
リハビリテーション科の新人教育
- 偏らない教育で、幅広く学べる環境を
これまでは先輩方に教えてもらえる立場にいたのですが、2022年4月に新しいスタッフがたくさん入ったことで、新人を指導する立場に変わりました。意識の変化として、「これまで指導してもらったことを、きちんと受け継いでいかなければ」と責任感のようなものを感じています。
新人の方には「積極性を持って、いろんな先生の知識・技術を取り入れてほしい」と伝えています。私が新人教育担当ではあるのですが、偏らずにいろんな先輩セラピストの考え方や技術に触れてもらいたい。セラピストとして、医療人として、患者さんにとって最良・最適な方法を常に考え、自分にできることを見つけられる力を身に付けてもらいたいと考えています。
当院で働く魅力
- 働きがいと働きやすさのある環境
急性期~回復期~退院まで介入でき、セラピストとしてのやりがい・成果を感じやすい職場だと思います。人間関係もアットホームな雰囲気のため、職種間での相談もしやすく、患者さんに対してより親身に寄り添って関わることができる環境です。
2022年5月からは365日リハビリ体制になったことで、勤務がシフト制に変わりました。これまでは基本的に土日休みでしたが、希望すれば平日に休みが取れるようになりました。小さなお子さんがいらっしゃるスタッフは、土日休み希望を出すこともできます。自身のプライベートに合わせて休み希望が出せるようになったので、私はメリットを感じています。
- 学びを後押ししてくれる環境
私は、膝の疾患・分野についてもっと深く勉強していきたいと考えています。同じ疾患でも一人ひとり原因が違っていて、アプローチ方法はさまざまです。多くの患者さんを自分で担当することで、責任感・プレッシャーが増し、必然的に学習量は増えると思います。「膝の疾患の患者さんの症例を積極的に積んでいきたい」と上司に希望を伝えさせていただき、担当の割り振りを調整してくださっています。
個々の学びたいことを応援してくれるところも、当院の魅力の一つだと思います。
私のモットー・好きな言葉
「ありがとう」
ありきたりですが、患者さんから「ありがとう」と言っていただけると、この仕事を選んで良かった、この人の人生に私が関われて良かったと、とてもやりがいを感じます。「ありがとう」の言葉が私の糧になり、これからの成長にもつながっていくと思います。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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