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夢を諦めていた私が、理学療法士になって叶えたい目標

えびえ記念病院 新人セラピスト

理学療法士 重野|リハビリテーション科

幼児・小学生向けのサッカースクールの指導員などの仕事を経て、27歳でセラピスト養成校へ進学。2022年4月に現在の医療法人社団 美咲会 えびえ記念病院へ理学療法士として入職。

▼目次
理学療法士との出会い
えびえ記念病院との出会い
病院で働くやりがいと目標
当院で働く魅力
私のモットー・好きな言葉

理学療法士との出会い

- “病院で働く”目標への挑戦

20代前半の頃から『病院で働く』ということに憧れがありました。地域やそこに住む人達にとって、病院とは絶対に無くてはならない存在です。そのような重要な場所で働くということに憧れてはいたのですが、「これまで真剣に勉強をしてこなかった自分が、専門学校で3年間勉強を続け国家試験に合格するなんて無理だ」とチャレンジする前から諦め、ずっと時間だけが経過していました。

- 人との出会いが、人生の転機に

そんな時、子育てをしながら看護師の資格取得を目指して勉強している方と知り合いました。忙しい環境にも関わらず目標に向かって挑戦している。そんな姿を見て、「自分が挑戦できないのは環境のせいではなく、気持ち・意志の問題だ」と改めて考えさせられました。

小学生の頃からサッカーをしていたこともあって、医療の世界でもより身近であった“リハビリ”に興味を持ち、理学療法士を目指そうと決心しました。

ところが、すぐに申し込まないと専門学校の入学願書締切に間に合わない事態に陥ってしまい、そこでも躊躇している私がいました。一緒にいた友人が「ここで諦めたら終わりだぞ」と言葉をかけてくれ、背中を押してくれました。その友人は小さい頃から一緒にサッカーをしていて、今はプロ選手になる夢を叶えています。夢を叶えるために必要なことは、「諦めないで挑戦し続けること」と改めて気付かせてくれました。

さまざまな人に背中を押してもらい、この4月から憧れだった『病院で働く』という目標の第一歩を踏み出したところです。

えびえ記念病院 セラピスト

えびえ記念病院との出会い

- 急性期から退院まで担当できる

2022年4月に入職してから現在まで、教育担当の先輩や周りの先輩スタッフに相談・助言をいただきながら、少しずつ担当を持たせていただき実践経験を積んでいるところです。今のところは、整形外科の患者さん、手術後の急性期での運動器リハビリが多いです。

他の大きな病院だと、急性期が経過すると病棟が変わり、リハビリの担当も変わってしまうところもあるようです。当院では急性期から回復期、退院まで一貫して担当することができ、私もそこに魅力を感じて就職を希望いたしました。

- えびえ記念病院を選んだ理由

学校の先生から直接電話がかかってきて当院のことを紹介してもらい、見学に伺いました。実は他にも迷っていた病院があったのですが、入職の決め手になったのは、見学を対応してくださったリハビリテーション課長が言われた「患者さんは病院を選べない」という言葉でした。

「リハビリテーション課として、大切にされていることはありますか?」という私の質問に対して話してくれた言葉でした。「救急で運ばれてくる患者さんは、病院を選べない。私たちリハビリスタッフも選べない。そういったことを忘れずに、自分が担当させていただく患者さんには、強い責任を持って向き合わなければいけない」と。その言葉が私にはとても刺さりました。

「自分よりも歴の長い先輩スタッフが担当した方が、効果があったんじゃないか?」そんなことを考えると「新人だから…」といった言い訳はできません。働き始めた今大切にしている言葉で、私が日々頑張る原動力にもなっています。

えびえ記念病院 理学療法士

病院で働くやりがいと目標

- 理学療法士としての第一歩

理学療法士になって一番はじめに担当させていただいた患者さんは、もともと散歩が趣味で歩くことが大好きな方でした。高齢で下肢の骨折をされて手術をした後でした。患者さんご本人は「どこまで元気になれるか…また歩けるようになるか…」とすごく不安に感じておられ、娘さんや息子さんも高齢での骨折ということで、退院後の心配をされていました。
幸いなことに、患者さんご本人の「また歩きたい」という意欲が非常に高く、リハビリにとても協力的に臨んでくださいました。手を抜かず精一杯リハビリに取り組んでいる姿からは、「絶対に歩けるようになりたい」という気持がこちらにも伝わってくるので、「私もなんとか気持ちに応えたい。心配されているご家族にも安心してもらいたい」と考え、リハビリにあたりました。

退院される時には自力で歩けるようにまで回復し、外ではリスクを考慮して杖や歩行器を使用して歩くように退院指導をさせていただきました。嬉しそうに退院された患者さんと、お迎えになられたご家族の嬉しそうな表情を見て、リハビリの世界でようやく一歩を踏み出せたと感じることができました。

- 次は、私がきっかけを与えられる存在に

大怪我をされて手術された方、ご病気による障害でリハビリを受けられる方、さまざまな理由でリハビリを受けられる患者さんにとって、私との出会いが立ち直るきっかけ、「また頑張ろう」と思えるきっかけになればと思います。私自身、目標を持てずに時間を過ごしていたとき、さまざまな人との出会い、かけてもらった言葉やその人の考え方を知ることできっかけを掴み、理学療法士になるという夢を叶えることができました。これからは、私自身が出会う人の人生に良い影響を与えられる、そんな理学療法士を目指したいと思います。

えびえ記念病院 セラピスト

当院で働く魅力

- 個々のペースにあった新人教育

入職してすぐは、他職種と合同でのオリエンテーション・研修がありました。それが終わるとOJTに移り、1ヶ月目は色んな先輩スタッフのリハビリを見学させていただきながら指導をしてもらいます。2ヶ月目からは先輩スタッフの担当患者さんの体を少しずつ触らせてもらって、教えてもらった内容を実践して、振り返りを重ねていきます。そして3ヶ月目になると、それまでとは逆に先輩に見ていただきながら、自分で担当患者さんのリハビリ計画を立て、実践をしていく機会が少しずつ増えていきました。

困ったことや分からないことがあれば、先輩スタッフに相談すれば、昼休みや就業後でも時間を割いてくれて、丁寧に分かりやすくアドバイスをくれます。コロナ禍ということで、以前より勉強会ができていないようですが、新入職員としては分からないことをすぐに聞ける環境があるので助かっています。

- 新人の意見を取り入れてくれる

職場の雰囲気は、アットホーム。私は体育会系の世界を勝手に想像していました(笑)。ちょっとした相談も聞きやすく、また適切なタイミングで『考えさせる問いかけ』をしてくれます。「この患者さんは、どう見えてる?」といった問いに対して私なりに回答すると、まず受け止めてくださいます。間違っていても否定的な受け止め方をされないので、とても発言がしやすいなと感じます。ほかにも「新人だからこそ気付くことがあるはず。意見はどんどん出してね」と言ってくれるので、とてもありがたい環境だなと感じています。

私のモットー・好きな言葉

「始める:続ける・諦めない」

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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